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2006年12月 9日 (土曜日)

読書日記『ここ半年分くらいの読書記(その1)』

4月から停滞してましたが、ゴールデンウィークあたりからこれまで読んだ中でいくらかピックアップ。


『インサイド・インテル(下巻)』

コンピュータの名著・古典100冊」の中で紹介されているうちの1つです。

内容としては、設立前からPentiumのFDIVバグ発覚後あたりまでのインテル社の歴史をその他のシリコンバレー、日本、韓国等の競合する半導体企業との関係をメインにつづった書。

「インサイド~」のタイトルどおり内容的には暴露本的な部分が多く、ネタバレになるので書かないが「企業としてそんな事していいのか?」と言う内容も結構あって、さらにアメリカの訴訟社会の赤裸々な内容が垣間見えたりとまぁ、アメリカビジネスの世界を知るにもいい本かもしれない。

個人的にはAMDの設立とインテルとの絡み、NECのV30などのVシリーズに関する訴訟に関しても記述辺りが面白い。特に訴訟に備え、公開されている命令セットのみからインテル製品互換品を作った結果の回路が実際のインテル製品と酷似してしまうくだりなんか倫理観はともかく、エンジニア魂を感じてお気に入り。

閑話

参考までにPentiumのバグとして代表的なものの内容へのポインタを以下に示してみる。

1994年10月→FDIVバグ
http://ja.wikipedia.org/wiki/Pentium_FDIV_%E3%83%90%E3%82%B0
1997年11月→F0バグ
http://ja.wikipedia.org/wiki/Pentium_F00F_%E3%83%90%E3%82%B0

1994年当時に2chがあったならきっと「インテルオワタ」とかかれてたりするんだろうな・・・その裏で「半導体企業なんてそんなもの」と言う意見とかがでたりで。実際に当時、上記バグの発覚直前くらいにPentium搭載のEPSONのPC-9801互換機を買った友人が居たのだが発覚前後で「羨望」→「哀れみ」と周りの視線が変わるのを目の当たりにしたのを覚えている。まぁ本当に「インテル終わった。PC-9801とDOS/V機はこれからどーすんだ?」と言う考えがあったし、Mac互換機なんかも登場したりしたので、「これからはマックか」と言う会話をした事もあったりしたっけ)

Mac互換機:PIONEER MPC-GX1
http://pioneer.jp/comp/product/mpc-gx1.html

閑話休題。

ちなみにこの本、1950年台~のコンピュータや電子機器の背景(トランジスタ→IC→LSI)と半導体製造に関する基礎知識があるとまた違った楽しみが味わえると思う。半導体製造については「電子立国日本の自叙伝」がオススメ。この本は大学1年ごろに読んだのだが、もう1回読みたいと思っていてブックオフでも探すのだが全然無くて困っている。(新・電子立国は結構あるが、あれは中身がイマイチ薄いのでやっぱり電子立国を薦める)

電子立国日本の自叙伝 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9B%BB%E5%AD%90%E7%AB%8B%E5%9B%BD%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E8%87%AA%E5%8F%99%E4%BC%9D

これと「計算機屋かく戦えり」を読むとコンピュータ黎明期の歴史は大分押さえられるかと。

 


プロ論。

2/3くらいまで読んで貸し出し期限を迎えてしまった・・・。後でまた借りるつもり。
こういった啓蒙系のどの本にも共通して言えるのはレールの上を走ってるだけじゃ
NGって事ですかね。でも悲しい事に「言われた事を忠実にやるだけでそれ以上の
責任は問われない仕事」が人気なのも事実ですね。「面白いからやってる人」と
「給料だけの為にやっている人」とのギャップが加速的に広がっているのを感じます。

と言ったところで、横道に反れて他の本まで紹介してますが、今回はこの辺で。

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